2022/06/25 08:45
遂に完成しました。
ブラスベゼル、1950年代初期のヴィンテージダイバーに見られるディテール。
半世紀以上の時間を経た個体は、メッキが剥げベースのブラスの鈍いゴールドが唯一無二なオーラを醸し出します
そのヴィンテージのディテールを見事に再現したWMTのヴィンテージ加工。
安易な想いでカスタマイズは出来ないと、我々も随分と時間を費やしました
商品ページに記載しておりますので、重複点は割愛させて頂きますが
今回のカスタマイズの参照したヴィンテージは、スーパーレアな手巻きヴィンテージダイバー。
1950年代半ばに登場したモデルは、手巻きと言う点だけではなく
ペンシルハンズや、ロリポップセコンドなど一般的ダイバーウォッチの祖と認識されているディテールと違い
創世記の荒削りなイメージが、マニアを虜にしてやまないポイントです
当店も様々な資料を元に、WMTのデータと照らし合わせながら何度もデザインを繰り返しました
ギルトダイアルにはエイジド加工を施さずに、1950年代に見られるゴールドのミニッツサークル携え
防水表示もメーター/フィートなし、当時の耐震表示の代わりにMWMのダブルネームに致しました
そしてエイジド加工されたゴールドのハンズと、ブラスベゼルのゴールド。
この3つのゴールドと、ギルトダイアルのブラック、そしてベゼルインサートのブラック。
ブラスベゼルはエイジド加工のために、ケースもエイジド加工となりますので
ベゼルインサートディスクも通常であればエイジド加工をすべきところですが
ヴィンテージの個体からのインスピレーションとダイアルの質感に合わせて
本国ではまず行わないであろう、インサートのみのノンエイジドに致しました
ブラスベゼルが、WMTに登場した当初
当店にも僅かに入荷したブラックダイアルエディション
NATOベルト仕様ながら本国の価格でも、ブレスの限定モデルと同じ設定で高額のゾーンでした。
ブラスベゼル仕様は、通常のSSベゼルと違いどうしても高額になっていまします
あれから早くも2年ほど経ちましたが、やっとプロデュースに辿り着けました。
そして、当時より20円以上の円安の厳しい状況の中ですが
通常のカスタマイズと変わらない価格帯で皆様にご案内が出来ます事を嬉しく思っております
そういった背景も含めて、構想からは1番時間が長く掛かったカスタマイズですが
その分、思い入れも大きいモデルとなりました。
ベゼルのブラスの鈍いゴールドが、少しコンビっぽく感じるところも高級感があり
とても好きなポイントであります
商品ページにも、このブログの記事の他の事も記載しております
やや長めな説明文ですが、是非ご覧下さいませ
MWM FUKUOKA